ローフードに関することを簡単にご説明させて頂きます。
- セロリ博士、ローフードって何ですか?
- ローフードとはRaw(生の)Food(食べ物)のことを言うのじゃ。
- なんで、生を食べるのが良いのですか?
生は冷えるから温めて食べなさい!って言うじゃないですか?
- それが、冷えないのじゃ。なぜかわしが説明してあげよう。
まずは酵素の話から始めるぞ。
人間には消化酵素と代謝酵素があるのじゃ。
消化酵素は、食べたものを消化するため分泌される
たとえば、アミラーゼ、ペプシン、リパーゼなど学生の時に勉強したのを覚えておるか?
もうひとつが代謝酵素だ。これは初めて聞く人もいるかもしれんが、身体では毎秒一瞬たりとも止まることなく生命活動がされておるじゃろ。
呼吸、血液を動かす、毒素の排泄、栄養のとりこみ、ホルモンの分泌などその全ての働きは代謝酵素が関与しておるのじゃ。
アメリカの最先端の研究では2万種類と言われておる。
代謝酵素はとっても重要じゃろ?
- そうですね!代謝酵素は、生きていくため必要ですね!
- 一般的に、消化酵素+代謝酵素=1日に出る量は一定
と言われておるのじゃ。
ここからが本番じゃ!
A子さんの1日の食事を見てみよう
- 一般的な食事ですよ~
- そうじゃな。
A子さんは、生のものはミニサラダのみじゃな。
すると、この日の食事ではA子さんは消化酵素を一杯使うのじゃ。先ほど申したように、1日に出る酵素の量は一定だから、代謝酵素はあまり働くことができぬのじゃ。
このような食事が毎日続いたらどうなると思う?
- 怖いですね。食べるもの大事なんですね。
- そうじゃ。
ここでRaw(生)が登場するのだ。
- B子さんは野菜・果物を結構とってますね。
- B子さんの場合は、生の野菜・果物が多いので消化酵素はあまり使わないのじゃ。
生の野菜・果物には酵素があるから、
自分で消化する力が備わっているのじゃ。
生の食物に含まれる酵素は食物酵素って言うのじゃ。
ほら、青いバナナも1日2日置くと黄色くなるだろー
そして黒い斑点が出来るだろー(中は甘みが増してちょうど美味しい)これが酵素の働きなのじゃ。
だから、生のものが人間の身体に入ると、酵素がある程度自己消化してくれるんじゃよ。
すると、B子さんは、消化酵素をあまり使わなくて良いので、代謝酵素が使えるのじゃ。
- B子さんはこのような食事を毎日摂っていると、身体は代謝酵素が働いて、どんどん悪いものを排泄してくれるのじゃ。
その効果は「朝の目覚めが良い」「体が軽い」「疲れにくい」「体調が良くなった」「やせた」「気分が良い」などの効果が出てくるのじゃ。
- じゃ生で食べるのってすごいんですね。
- そうじゃ。人間はそもそも生で食べてきたのじゃからな。
- じゃさっきの質問ですが、生を食べると冷えるって言うじゃないですか。それはどうなのですか?
- 生の野菜・果物を食べると身体が冷えるというのは、陰陽の考え方から来ておるのじゃと思うが、ローフードでは酵素栄養学の考え方を土台にしておるのじゃ
今説明してきたように、生の野菜・果物を多くとることで、代謝酵素が働き、血液の循環も良くなり、冷えが改善する人も多い。低体温症の方では、1.5度も平熱が上がった症例もあるのじゃ。
- ではローフードを100%にしたほうが良いのですか?
- それは、人によって違う。
1日の食事の50%以上生の野菜・果物にすると体調は良くなってゆく方が多い。あとは自分のライフスタイルとも合わせてやってみたらどうじゃろ。80%ぐらいだとかなり健康が保たれるケースが多いようだ。
無理せず、長続きさせることが重要じゃからな。
- ローフードとリビングフードってどう違うのですか?
- ローフードと言うのは、生の食物。リビングフードと言うのは生きていると言う意味なので、発酵食品など生きているものも含む。というのが大枠の理解だ。
アメリカでは、ローリビングフードとも言うし、他のところでリビングフードと使っているので、ローフードと言っているケースもあるのじゃ。
- ローフードって生だったらお刺身とかも、ローフードって言うのですか?
- 生の食べ物なので、肉やお魚、魚介類も含むが、動物性食品は食べるかどうかは個々の違いがあるようだ。
アメリカのローフードは、植物性のローフードを摂るのが一般的のようじゃ。
- 有難うございます!少しづつでもローフードにチャレンジしてみます!